「とにかく長友という芸人を介して、ラーメン界をもっと盛り上げたいんです」

 現在、新たなラーメンを試作中ということで、それが成功すれば、また大きなビジネスチャンスにつながるという。

「今は副業でアパート経営をやっています」

 そう淡々と話す声の主は、白塗りの化粧に和服姿で、「チクショー!!」と叫ぶネタでおなじみのお笑い芸人、コウメ太夫さんだ。ネタだけでなく、最近はツイッターにおいても、毎日「チクショー!!」と叫んでいるため、怖かったのだが、お会いするなり、「こんにちは、あっ、どうもどうも。はぁ」と、照れくさそうに会釈をしてくれた。

 そんなコウメ太夫さんは最近、アパートのオーナーという副業を持ち、安定した収入を得ながら、芸人活動をしている。

 きっかけは2005年に「エンタの神様」(日本テレビ系)でブレークしたものの、その後は人気が低迷し、収入が月に数万円ぐらいまで落ち込んだこと。

「危機感を感じ、不動産投資を決意しました。何軒か不動産を見たなかで、豊島区椎名町の物件にピンときて、買いました」

 09年に、東京・椎名町の約5千万円の物件を頭金3千万円と、銀行ローン2千万円で購入。6部屋あって、計35万円ほどの家賃が入るという。営繕など経営はアパート管理会社に任せているという。

 13年に、神奈川県相模原市で行われた、第1回ムーンウォーク世界大会(マイケル・ジャクソンのパフォーマンスで有名なムーンウォークを競う大会)で、コウメ太夫さんは、ジャクソン太夫として登場し、見事、準優勝。本業も上向いてきたという。

「今は本業の収入が副業の収入より少し多いくらいなので、安定しています」

(構成・ライター/新津勇樹)