岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、チリ・マイポ渓谷の「親しき猫(にゃ)か」です。

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 5000メートル超の高峰が連なるアンデス山脈と太平洋に挟まれた、南北に細長く平地の少ないチリでは、多様な気候、標高を生かした農牧がされている。

 首都サンチャゴから約40キロに位置するマイポ渓谷。標高2300メートル、瑞々しい草を求めて放牧される山羊とともに、鶏、犬、そして猫がいた。

夏になると皆で低地から移動すると聞く。穏やかに共存しているのだな──と思いきや、突然、白猫が鶏に猫パンチ! どうやら近づきすぎたらしい。親しき仲にも礼儀あり、なのですね。

デジタル岩合 http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日 2018年3月9日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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