男子ハーフパイプで金メダルのショーン・ホワイト(右)と並ぶ銀メダルの平野歩夢 (c)朝日新聞社
男子ハーフパイプで金メダルのショーン・ホワイト(右)と並ぶ銀メダルの平野歩夢 (c)朝日新聞社

 平昌五輪スノーボード男子ハーフパイプで銀メダルを獲得し、16日に凱旋帰国した平野歩夢(19=木下グループ)。

 22年に開催される北京五輪について平野は「まだまだ若いですし、可能性だったりチャンスは目の前にある気がする。どんどん、チャレンジしながらリベンジしたい」と最後に逆転負けを期した絶対王者・ショーン・ホワイト(31=米国)との再戦に意欲を燃やした。

 大胆不敵に大技に挑み続ける姿勢は、幼いころから変わらないという。平野と長年の親交がある、スノーボード専門誌「BACKSIDE」編集長の野上大介氏はこう言う。

「歩夢が12、3歳の時に、アメリカでの国際大会で滑りを披露する機会があったんです。観客は歩夢のことなど誰も知らないアウェー。そんな中でまったく尻込みすることなく、大胆な演技を見せ、観客の心を鷲掴みにしました」

 野上氏は中学生になったばかりの平野と対面した時の印象も忘れられない。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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