宇佐美恵子(うさみ・けいこ)さん/美★姿勢キレイ塾主宰。エッセイスト。資生堂の広告でモデルデビュー、マツダのCFで一世を風靡。その経験を生かして、長年ウォーキング指導を行っている。
宇佐美恵子(うさみ・けいこ)さん/美★姿勢キレイ塾主宰。エッセイスト。資生堂の広告でモデルデビュー、マツダのCFで一世を風靡。その経験を生かして、長年ウォーキング指導を行っている。
宇佐美流「転ばないカラダのつくり方」(週刊朝日 2018年2月23日号より)
宇佐美流「転ばないカラダのつくり方」(週刊朝日 2018年2月23日号より)
壁前背伸びは毎朝やろう!(週刊朝日 2018年2月23日号より)
壁前背伸びは毎朝やろう!(週刊朝日 2018年2月23日号より)
美姿勢で歩く練習も!(週刊朝日 2018年2月23日号より)
美姿勢で歩く練習も!(週刊朝日 2018年2月23日号より)

 年をとると、ついつい言ってしまう。「今日は足が痛いから」。カラダを動かすことを面倒くさがっていると、カラダの老化はますます進むもの。転んで大ケガをすれば、一大事になりかねない。まさしく“転ばぬ先の杖”となる簡単トレーニングを、さあ、今から始めよう!

【イラスト解説】正しい姿勢を保つには<壁前背伸び>がおすすめ!

 都内で「美★姿勢キレイ塾」を主宰している、宇佐美恵子さん。「あっ、この人コマーシャルで見たことがある!」という人も多いはず。

 そう、宇佐美さんは元モデル。現在はカラダのメカニズムを学ぶところから姿勢を正す講座を開設し、人が人として健やかに美しく生きるためのサポートを行っている。「もうすぐ90歳になる母を介護しながらつくづく思うのですが、やはり元気に歩き続けることができるということは、人間にとって一番大事だと思うのです。歩けなくなってしまうと『自由』が奪われてしまうでしょう。そうすると精神的なダメージも大きくなりますからね。女性も男性も元気に生きていくためには、毎日歩くことが一番だと思います」

 それにはまず、正しい姿勢を取り戻す訓練が必要だ。

「正しい姿勢を保つには脊柱起立筋、腸腰筋、大腿四頭筋を鍛えること。年齢と共に筋力が衰えてくると、どうしても肩が前に出て、背になってきます。このほうが確かにラクかもしれませんが、他人には非常に“老けた人”という印象を与えてしまいます。まず壁前に立って、両手を上げ、手、頭、肩、お尻を壁にきちんとつけてみてください。この4点が壁から離れないように気を使いながら踵をあげ、上に向かって伸びます。これを数回繰り返すと、本来のキレイな姿勢を取り戻せるのです。ほら、全然印象が変わるでしょう?」

 確かに。グンと若々しさが増すし、のびのびしたカラダはやはり美しい。

「美しい姿勢をつくったら、そのあと美しく歩く練習もしましょう。上半身は骨盤の上にフワッと置かれているイメージです。そして足先だけでペタペタと歩くのではなく、骨盤を立てて、腰骨が足の付け根と思い、歩幅を広くとって歩くのです」

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