ミッツ・マングローブ「モノマネ今昔物語と次世代コンテンツについて」

連載「アイドルを性せ!」

ミッツマングローブ週刊朝日#ミッツマングローブ
ミッツさんの想像する、『鉄板モノマネコンテンツ』の未来とは?(※写真はイメージ)
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ミッツさんの想像する、『鉄板モノマネ...

 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は、「モノマネコンテンツ」を取り上げる。

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 私は子供の頃からモノマネが好きです。考えたら女装も、モノマネ要素が非常に高い行為です。ちなみに私にとって心の『女装の師匠』はコロッケさんです。コロッケさんの桜田淳子には『女装する悦び』が漲っていた。それは漠然とした女装願望を内に秘めていた少年に、とてつもない気付きをくれました。ほぼ同時期にとんねるずの木梨憲武さんもコントで桜田淳子を演じており、それもまた私の女装に多大なる影響を与えました。もしかすると私の『女装の師』は桜田淳子なのかもしれません。

 それはさておき、エンタテイメント界に『モノマネ』というジャンルが確立して数十年の時が経とうとしています。戦後日本の『モノマネ5大コンテンツ』と言えば、(1)長嶋茂雄(2)田中角栄(3)森進一(4)桑田佳祐(5)ビートたけしといったところでしょうか。もちろんこれは世間一般のお父さんたちが飲みの席で披露する「ん~どうでしょ~」や「ダンカン! バカヤロー!」も含みます。ちなみにお店勤めをしていた頃、お客のカラオケで最も遭遇率が高かったのは松山千春と玉置浩二です。素人によるモノマネ消費量としてはまさに国民栄誉賞級。どちらも似ていたためしなど殆どないのですが、それでも世間はこれらの人たちをマネることを止めません。なぜでしょうか。それは『確然たるコンセンサスと安心感』があるから。他にも美空ひばりや黒柳徹子、ドラえもんにクレヨンしんちゃんなど、日本人がモノマネの選択肢に困ることは皆無なのです。

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