ブルーリボン賞の助演女優賞を受賞した斉藤由貴(撮影/大塚淳史)
ブルーリボン賞の助演女優賞を受賞した斉藤由貴(撮影/大塚淳史)

 2018年も女優・斉藤由貴(51歳)の存在感がすごい。

【写真】大竹しのぶの「ぶっ込み」を慌てて遮る斉藤由貴

 2月8日、東京都内で東京映画記者会(在京スポーツ紙7紙で構成)が主催する「第60回ブルーリボン賞」授賞式が行われた。斉藤は映画「三度目の殺人」(是枝裕和監督)の演技が評価され、助演女優賞を受賞した。斉藤が挨拶に立った瞬間、新垣結衣、阿部サダヲ、ユースケサンタマリアなど他の受賞者たちの誰よりも、マスコミ陣からのカメラシャッター音が絶え間なく鳴り響いた。

 斉藤はあいさつ中、目を潤ませ、少し肩を震わせ、そして、感情を落ち着かせたかったのか、何度も「はぁ…」「ふぅ…」と呼吸を整えて間をあけ、妙な色気が漂っていた。そして、あいさつの最後に、こう明かした。

「今日は何人かお客さんを呼べるということで、母に来てもらっています。お母さん、ごめんね。ありがとう」

 涙声で客席に目をやった。

 昨年8月に発覚した、妻子ある医師とのダブル不倫騒動もあって、家族に迷惑をかけたことに対する“ごめんね”だったのかもしれない。

 ここまでは、しんみりとした雰囲気になったのだが、前年度受賞者で、この日、松山ケンイチとともに司会を務めた大竹しのぶが、斉藤にぶっ込んだ。最初は映画での演技や是枝監督との話題になったが、台本にあったのかアドリブだったのか、大竹が

「(斉藤は)去年は色々と大変だったけど…」

 と言い始め、斉藤が慌てて

「そこでいいです!」と苦笑しながら遮った。

 それまで涙目だったのが、ウソのように早い切り替えしだった。斉藤がスピーチで、「今日は大竹さんと会えて嬉しいです」と逆質問。大竹が「私も色々あったんで…」と返すと、斉藤が慌ててこう遮った。

「そういうことじゃない!」

 しんみりした雰囲気から一転、際どい笑いのやり取りで、斉藤は客席を盛り上げていた。

 昨年後半は、不倫騒動で、ラジオ番組の降板、大河ドラマ「西郷どん」の出演辞退をするハメになった。映画などの撮影はしていたものの、表立った芸能活動は自粛していた。露骨な写真が暴露されるなど、あまりに強烈だった斉藤の不倫騒動だったが、斉藤は今年も芸能活動に影響を受けるのだろうか。芸能評論家の三杉武さんは語る。

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