ロックンロールを追究するギター&ヴォーカルの浅井健一
ロックンロールを追究するギター&ヴォーカルの浅井健一
浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS『Sugar』
浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS『Sugar』

 浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSの2作目のニュー・アルバム『Sugar』が早くも登場した。

【ニュー・アルバム『Sugar』のジャケットはこちら】

 ワイルドでスピード感あふれるハード・コアな展開。ブギを下敷きにしながら、独特なグルーヴ感を持ち、オルタナ・センス満載のヴァリエーションに富んだロックンロールだ。スリリングでありながら、メロディーには叙情味もある。

 昨年3月に通常盤が発売された1作目の『METEO』から着実に進化している。バンドとしての堅固なまとまりを見せるだけでなく、新味を備えた力作だ。

 浅井健一がBLANKEY JET CITYを結成し、“イカ天”こと『三宅裕司のいかすバンド天国』で第6代グランドイカ天キングとなってメジャー・デビューしたのは1991年。2000年に解散後、SHERBETS、JUDEなどさまざまなバンド活動を続け、06年からはソロ名義でも活動してきた。

 新たなソロ・プロジェクトとして浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSを結成したのは16年5月。ベースに元NUMBER GIRLの中尾憲太郎、ドラムスにカナダのロカビリー・バンドなどで活躍してきた小林瞳を迎えての3人編成だ。

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小倉エージ

小倉エージ

小倉エージ(おぐら・えーじ)/1946年、神戸市生まれ。音楽評論家。洋邦問わずポピュラーミュージックに詳しい。69年URCレコードに勤務。音楽雑誌「ニュー・ミュージック・マガジン(現・ミュージックマガジン)」の創刊にも携わった。文化庁の芸術祭、芸術選奨の審査員を担当

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