イチロー (c)朝日新聞社
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青木宣親 (c)朝日新聞社
青木宣親 (c)朝日新聞社

 青木宣親外野手(36)がヤクルトに7年ぶりに復帰する。今オフのMLBFA市場はまれに見る停滞ぶりで、ダルビッシュ有投手ら大物選手たちの行き先も決まらない中、3年総額10億円(推定)という、ヤクルトにしては最大限の“誠意”のこもった条件を提示されての決断だ。

【写真】ヤクルトに7年ぶりに復帰する青木宣親

「ヤクルトは青木に『戻ってきてくれ』とラブコールを送り続けてきてて、昨オフの時点で本人が『(メジャーでプレーするのは)さすがにしんどくなってきた』と漏らしてたとか。結果として昨季はMLBでプレーしましたが、本人にも、やれるうちにヤクルトで……という意識はあったはず」(スポーツ紙デスク)

 気になるのは、やはり今季からコーチとしてチームに復帰した宮本慎也氏の存在。二人の不仲は有名で、「宮本が復帰したから青木のヤクルト復帰はない」と言われていたほどだ。

「関係者は『(その件は)両人に確認した』と。二人とも大人の対応ができるようになったんじゃないですか(笑)」(同前)

 ドラフトと外国人投手以外に目立った補強がなく、青木の復帰が“最大かつ最高の補強”と言われているヤクルト。彼の加入で借金51の最下位と大敗した昨季からの巻き返しはなるか?

 同様に、MLBのFA市場で行き先が決まらないベテラン日本人野手、イチロー(44)の去就も気になる。

 昨年末、自身が大会長を務める少年野球大会で小学生から日本球界復帰の可能性を聞かれ、「可能性という言葉を使うならいろんなことがある。これは僕の逃げの言葉……米国では44歳というと何か引っ掛かるらしいんですよね」と語り、自身を「ペットショップで売れ残った大きな犬みたい」と評したイチロー。

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