マザーズやジャスダックではないが、世界的なファッションブランドとなった「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングも、今では東証に統合された広島証券取引所への上場が株式市場にデビューする第一歩で、こうした施策を通して今の高株価がある。

 このように、情報収集・分析と、東証1部市場変更にまつわるテクニックを組み合わせるだけで有望な新興市場銘柄を発掘でき、リスクを抑え、投資効率を追求することができる。

 東証は望ましい投資単位の水準を5万円から50万円として、上場企業に行動規範として求め、すでにほとんどの企業が実施済みで、売買単位は今年10月までに100株に統一される。

 株価1000円の場合の最低投資金額は10万円(手数料等除く)となり、誰もが参戦できる。

「訪日外国人の増加も加わって消費も刺激を受けて、肌に伝わる景気実態も悪くはない。少子高齢化問題が深刻に捉えられてきた中で、この賑わいは久しぶり。相場も素直に乗っていいのでは」(高齢者などへの個人投資家向けセミナーで数多くの講師をこなす株式評論家の木村佳子氏)

週刊朝日  2018年2月9日号より抜粋