負債総額6億3500万円で破産し、会見する「はれのひ」の篠崎洋一郎社長(左)と弁護士(撮影・上田耕司)
負債総額6億3500万円で破産し、会見する「はれのひ」の篠崎洋一郎社長(左)と弁護士(撮影・上田耕司)

 成人式当日に営業を停止し、連絡がとれなくなっていた着物レンタル業の「はれのひ」の篠崎洋一郎社長(55)が1月26日、横浜地裁から破産開始の決定を受けたとして、同日午後7時から横浜市内で会見を行った。

 黒いスーツに青いネクタイで登場した篠崎社長は、冒頭、神妙な表情で「篠崎でございます。よろしくお願いします」と発言した。

 ただ、この時点で謝罪の言葉はなく、その後、破産申立代理人弁護士が、会社の負債や着物の保管状況などの経緯の説明を開始。弁護士が「レンタルのお客様につきましても、着物を欲しいという方がいらっしゃいましたら、今後、破産管財人のほうにお申し出いただければ、管財人の方で検討させていただくということでございます」などと、事務的な話を長々と語る間、篠崎社長はほとんど表情を変えず、うつむいて沈黙を続けた。

 弁護士の説明が終わった後、マイクを握った篠崎社長は、「はれのひ株式会社の件につきまして、お客様をはじめ各取引先様に深くご迷惑をおかけしたことを、ここでお詫び申し上げます」「また、本日まで説明が遅れたことをお詫び申し上げます」などと発言。ここでようやく、頭を下げて謝罪した。

 成人式の日以来、どこで何をしていたかという記者の質問については、こう答えた。

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潜伏先の神奈川で何をしていたのか?