牛窪恵が直面したストーカー被害　「思い出すだけでも吐きそう…」

――ストーカーとの闘いは半年にも及び、妻は15キロも体重を落とすほど激やせ。その後、結婚式を挙げ、新生活はスタートしたが……。

夫：彼女は東京、僕は関西。結婚直前に、どうしようか、っていう話になって。でも僕自身、ITの仕事なら東京のほうがいいだろうと考え始めてたんです。だからすんなり、いいよ、俺が東京へ行くよ、と。

妻：最初は転職するつもりだったよね。

夫：でも会社は転勤扱いにするからって引き留めてくれた。それで東京勤務になったんですが、仕事が一変したうえにブラックな取引先にあたってしまって。

妻：新婚のころでした。夫の上司が突然、自宅にやって来て、彼が1週間、会社に来ていないと。何がなんだかわからなかった。

夫：毎朝家を出て、夕方までどこかで時間をつぶしてました。

妻：彼に「何か、隠してること、ない？」って聞いたら打ち明けてくれました。

夫：結局3カ月休職させてくれて、復帰はしたんですけど、その時点で転職は決意してました。

妻：休んでる間も、部屋に閉じこもって、身を小さく縮こめて。つらそうでした。そのときですね。今度は私が彼を支える番だ、って決意したのは。