「ホテルの主な売り上げは結婚式などの宴会。バイキングはブランドイメージを上げるための宣伝的な位置づけなので、コスパがいい」(はんつ遠藤さん)

 せっかく食べ放題のお店に行くなら、思い切りたくさん食べてみたい。食べ方の極意をその道の“プロ”であるMAX鈴木さんに聞くと、お店に行く前から勝負は始まっているという。事前に食事制限する人がいるが、やってはいけない。

「胃がキュッと固まってしまい、たくさん食べることができません」

 肉類や油ものなど消化に悪いものは胃を疲れさせるため、前日の食事では避けたほうがいい。直前にスムージーやヨーグルトなどを食べて、空腹状態をなくして臨めば有利だ。

「食べすぎず、食べなさすぎず。胃も気持ちもナチュラルな状態だと、自然とスポンジのように吸収してくれます」(MAX鈴木さん)

 服装にも気をつけたい。タイトなインナーやボタンシャツなどは着ないほうが無難だ。

「胃袋が膨らんできたときに締め付けられ、満腹感が刺激されます。ゆったりとした服装で食べたほうがたくさん食べられます。暑いと満腹になるのも早いので、食べているときは薄着がいい」(同)

 食べ方では、いきなりメインディッシュの肉などを大食いするのは禁物。結果的に量が食べられなくなる。「ベジファースト」で野菜を最初に食べ、少しずつ一定のペースで食べていくと胃が広がって、量が食べられるという。

「朝食、昼食、夕食を食べるイメージで食べ物を選んでいます。最初に野菜やヨーグルトを食べて、次に、お米やスープ、最後に肉、という流れです。朝だったら何を食べるか、昼だったらどうする、という感じです。野菜とヨーグルトは胃を守ってくれます。『帰るまでが遠足』と言われるが、『消化するまでが食べ放題』。満足するためには、胃のケアもしっかりしないといけません」(同)

 満喫するには、できるだけ多くの料理を少しずつ食べよう。普段食べられないものも味わうことで、意外な料理に出会うことができる。一人で食べるよりも複数で、わいわい話しながらのほうが、料理を取り分けることができて楽しい。料理を取りすぎて最後に残してしまうと、追加料金を取られてしまう店もある。

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