ガッツ・グリル名物のマグナム・ステーキ(720g)などを楽しむ客ら=ガッツ・グリル新宿店(撮影/吉崎洋夫)
ガッツ・グリル名物のマグナム・ステーキ(720g)などを楽しむ客ら=ガッツ・グリル新宿店(撮影/吉崎洋夫)
はんつ遠藤、MAX鈴木がおすすめするお得なお店(週刊朝日 2018年1月26日号より)
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食べ放題のコツ10カ条(週刊朝日 2018年1月26日号より)
食べ放題のコツ10カ条(週刊朝日 2018年1月26日号より)

 いま食べ放題が再び盛り上がっている。大手飲食チェーンも力を入れていて、焼き肉やすし、串揚げや焼き鳥など、いろんな料理が楽しめる。お店の紹介だけでなく、たくさんおいしく食べるためにはどうすればいいか、お得な“コツ”も教えちゃいますよ。

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 年明けの東京・新宿。ステーキやハンバーグが食べ放題の「ガッツ・グリル」は平日夜にもかかわらず、サラリーマンや学生らで満席だった。通常は1皿1千円以上するロース・ステーキも含め、全ての料理が3650円(税別)で食べ放題。ビールなども飲み放題で、コストパフォーマンスは抜群だ。野田邦彦店長は「経営的には大変だが、皆さんに喜んでもらいたくて頑張っている」という。

 こうした食べ放題サービスがいま人気だ。大手飲食チェーンも、集客の目玉として取り組んでいる。

 回転ずしチェーン大手「かっぱ寿司」では、昨年、食べ放題を期間限定で4回実施した。平日午後2~5時限定で1時間、約80種類がいくらでも食べられる。予約が殺到するほど評判で、今年も時期は決まっていないが、実施する予定だという。

 食べ放題スタイルの串揚げチェーン店「串家物語」も人気だ。展開するフジオフードシステム(大阪市)によると、全国に106店舗(食べ放題でない2店舗含む)あり、家族連れらで連日にぎわう。肉や魚介類、野菜など約30種類の串ネタから好きなだけ選んで揚げるシステムで、デザートなども充実している。

 居酒屋などでも食べ放題は広がっている。全品均一の低価格メニューで急成長している焼き鳥チェーン「鳥貴族」には、食べ飲み放題のプラン「トリキ晩餐会」(2時間制)がある。全国約600店の大半で扱っていて、料金は1人2980円(税別)。8人以上で前日までに予約する必要があるが、フード約65種類、ドリンク約70種類の全てを味わうことができる。

「いま新たな食べ放題ブームになっていますね」というのはフードジャーナリストのはんつ遠藤さんだ。1958年に、帝国ホテルのバイキングから始まったといわれる日本の食べ放題サービス。徐々に一般化し、いまでは焼き肉やすしなど高級なイメージのあった料理でも定着している。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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