「いっそのこと栗そのものでいいんじゃないか」
こうして、皮をむいただけの素材本来の味を生かしたシンプルな商品が生まれた。チーム結成から1年1カ月後の98年11月、テスト販売にこぎつけた。
ちなみに「むいちゃいました」の斬新なネーミングは、渋谷の喫茶店での打ち合わせでの何げない会話がきっかけ。有賀が「想定外の反響」と驚くほどの大ヒットを飛ばし、2年目には年間80億円超を売り上げた。
期限の500日よりはるかに短期間での成果に、有賀は「甘栗“できちゃいました”という感じでした」。(敬称略)
(本誌・秦正理)
※週刊朝日 2018年1月26日号
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