激務でも心身に気を使う医師が多い(※写真はイメージ)(c)朝日新聞社
激務でも心身に気を使う医師が多い(※写真はイメージ)(c)朝日新聞社

 人生100年の時代。長生きしても、寝たきりや認知症は避けたい。元気を保つにはどうすればいいのか。本誌はさまざまな診療科の現役医師50人にそれぞれの健康法を尋ねてみた。プロが実践する食事や運動から「健康寿命の延ばし方」を学んでみよう。

【現役医師50人のそれぞれの健康法はこちら】

「みんな『今』が一番若いわけです。動けるときに動かないと後悔しますよ」と語る順天堂大学の小林弘幸教授の贅肉のない体形は、スーツの上からでもわかる。体重は学生時代から変わらず65キロ。朝6時からジムで1時間運動してから出勤する。そんな小林教授が勧めるのがスクワット。高齢者が排便をしづらくなるのは、腹筋が弱まり、肛門(こうもん)括約筋の機能が落ちるからだという。歩けなくなるのは、太ももの筋肉が落ちるため。「壁に背中をつけてやってもいい。肛門に力を入れるように意識し、1日10回の『ゆるスクワット』を続けましょう」(小林教授)

 86歳の加藤元彦・歯科医師も同意見だ。

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