「これまでは子どもの予定を管理する若い世代にアピールしたいと考えていたのですが、親世代にもいいな」とほぼ日の冨田裕乃さん。

 たとえば介護を受ける人のために、ヘルパーがいつ来るか、サポートする人たちで書き込んでいく。引き継ぎメッセージを書くのもいいだろう。一人暮らしの高齢者には電話の横の壁にかけてもらい、話し中に「今すぐ書き込んでね」と伝えれば、大事な用事を忘れることも防げるかもしれない。

 心あらたにする新年。仕事でもプライベートでも、カレンダーに長期的な目標を書いた人も多いだろう。「体重を○月○日までに○キロ落とす」「○月末までに○円貯金」などなど。カレンダーとともに「目標達成」。意外と効力がありそうだ。

 こんなカレンダーを見つけた。日付に貯蓄する金額が記されるアルタの「お金が貯まる暦2018」は、毎日100円の貯金がノルマで、そのほか縁起のいい日は縁起担ぎで1500~3千円。指示されるがままに(!)貯金すると、1年の貯蓄額は17万円になる。

 貯金より気合、という人には、定番になりつつある「まいにち、修造!」や「ほめくり、修造!」(ともにPHP研究所)といった熱血セリフが詰まったカレンダーはどうだろう。丸善丸の内本店によると、発売当初から問い合わせが多いという。日付しか入っていないので、毎年繰り返し使えるのも経済的だ。

 もはや「今日、何日だっけ?」と確認するだけのツールではない。波乗り(サーファー)は月の満ち欠けで波を予測し、漁師は満潮と干潮の参考にする。占いマニアは、新月と満月のパワーを最大限活用すべく「月の満ち欠けカレンダー」を手放せない。女性には毎月生理があり、月の影響を大きく受ける。満月に出産が多いのもしかり。月が細くやせている「新月」には内面と向き合うことが大切で、新しい目標を立てるのによいと言われている。新月に願いごとを毎月書いていくとかなう――。そんな日を忘れないように、カレンダーをチェック。さらに、

「満月の日に、お財布を振ると臨時収入が増える」

 という話を聞いて、記者もフリフリ……。カレンダーと人生を歩んでいる気持ちになる。

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