野田聖子(左)と林真理子(右)(撮影/写真部・大野洋介)
野田聖子(左)と林真理子(右)(撮影/写真部・大野洋介)

 総務大臣のほかに、女性活躍担当大臣、内閣府特命担当大臣を務める野田聖子さんが、作家・林真理子さんとの対談にご登場。初の女性首相に最も近いと言われる野田さん。マリコさんが総裁選への思いに迫ります。

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林:安倍さんとのあいだには確執があると言われてましたけれど、大臣指名のときに安倍さんが「同期の野田さんとは相いれないところもあるけど、頼りにする仲間だ。伴走してほしい」とおっしゃっていましたね。あれで安倍さんの好感度が上がったんじゃないかなと思いますよ。

野田:安倍さんは、好きか嫌いかと言われれば、好きな人です。でも、だからと言って迎合はしないという感じ。この業界、自分を殺して迎合しちゃう人を今まで見てきたから、それは女らしくないなと思って。

林:素晴らしい。

野田:先日、「女性が輝く先進企業」の総理大臣表彰があって、私も参列したんですけど、総理が祝辞のときにアドリブで「私はいつも昭恵と野田大臣に叱られています」と言ったんですよ。終わったあと私が「そういうことを言って、私がコワいおばさんだって世間に認知させようとしてるんでしょう」と言ったら、「印象操作だよ」って(笑)。そういう仲なんですよ。私たちって。

林:安倍総理、そんなおちゃめなことをおっしゃるんですね。

野田:けっこうおちゃめですよ。私が大臣としてそばで仕事をしていて思うのは、総理が言ってないことを「言った」という周辺が多いな、ということです。安倍さんはそんなにいろんなことに頓着しないんですよ。本当におおらかで、あんまり細かいことにこだわらない。だけど、こだわる人たちが「総理が……」みたいなニュアンスを流して、それがどんどん大きくなっていっている感じがしますね。

林:安倍さん、まだやる気満々みたいですが、お体はどうなんですか。

野田:すごく元気です。このあいだもお食事をしたけど、最後のデザートまでしっかり召し上がっていたし、一部にあるような健康不安説はないと私は思います。私が言うんだから間違いない。

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