中川たまさん(なかがわ・たま)/料理家。神奈川県逗子市で夫と高校生の娘と暮らす。季節のエッセンスを加えた手仕事に日々勤しんでいる。最新刊は『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方』(日本文芸社)。
中川たまさん(なかがわ・たま)/料理家。神奈川県逗子市で夫と高校生の娘と暮らす。季節のエッセンスを加えた手仕事に日々勤しんでいる。最新刊は『季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方』(日本文芸社)。
りんごと生姜の葛湯[材料](1人分)りんごジュース1カップ、葛粉小さじ2、生姜(すりおろす)、ローズマリー各少々[作り方]りんごジュースと葛粉を鍋に入れ、泡だて器で葛粉をよく溶かし、弱火にかける。とろみがついたら生姜を加え、カップに入れてローズマリーを散らす。
りんごと生姜の葛湯
[材料](1人分)りんごジュース1カップ、葛粉小さじ2、生姜(すりおろす)、ローズマリー各少々
[作り方]りんごジュースと葛粉を鍋に入れ、泡だて器で葛粉をよく溶かし、弱火にかける。とろみがついたら生姜を加え、カップに入れてローズマリーを散らす。

 本格的な受験シーズンがいよいよ到来。親としては、子どもが最大限に実力を発揮するために体調を万全にして本番で迎えたいところだ。料理家の中川たまさんが実践する風邪予防のメニューを聞いた。

【写真】簡単に作れてカラダぽかぽか!おすすめレシピはこちら

 中川たまさんも冬になると、毎年いかにカラダを温めるかを考え、風邪を引かないように心がけている。

「わが家はみんな丈夫なようで、インフルエンザにはほとんどかかったことがないです。でも娘の高校受験のときには、やはりうがいや手洗いにはいつも以上に気をつかいました。実践したのは緑茶うがい。緑茶が菌をブロックしてくれるのか、のどがスッキリします」

 そしてカラダを温めるのに重宝しているのは「りんごと生姜の葛湯」だ。

「市販のりんごジュースを温めて葛粉でとろみをつけて、そこに生姜のすりおろしを加えるだけなんです。これを飲むとカラダがすぐにぽかぽかしてきます」

 りんごジュースは、国産のストレート果汁がおすすめ。好きなりんごを搾って、その果汁で作ってもよい。

「あるいは、りんごのすりおろしを使ってもおいしいです。皮もすりおろして使うのでしたら、無農薬のりんごをおすすめします」

 鍋に材料を入れてかき混ぜ、弱火で温める。ほんの1~2分でできあがるので、ラクなことこの上ない。

「うちは皆のどは弱く、乾燥するとすぐのどを痛めてしまいます。なので、冬の朝はいつもこれを飲んでます。葛粉のとろみでのど越しがいいので、イガイガしたのどの調子が整います」

 夜、子どもが勉強の追い込みをしているときに作ってあげてもいい。

「おなかに重くたまるものではないので、おすすめです。受験のときは子どもがいつもどおりの力が発揮できるように、なるべく薬に頼らず、子どもの体調を整えてあげたいですね」

 中川さんは「花梨のはちみつ漬け」も併用している。

「花梨を細かく切って、はちみつやお砂糖を入れて、ジャムのように煮て、シロップを作るのです。この方法だと花梨エキスを早く抽出できて便利。シロップをなめるだけで、のどの痛みが和らぐんですよ」

(エディター・赤根千鶴子)

■りんごと生姜の葛湯
【材料】(1人分)
りんごジュース1カップ、葛粉小さじ2、生姜(すりおろす)、ローズマリー各少々

【作り方】
りんごジュースと葛粉を鍋に入れ、泡だて器で葛粉をよく溶かし、弱火にかける。とろみがついたら生姜を加え、カップに入れてローズマリーを散らす。

週刊朝日  2018年1月19日号