「不安や焦りが不眠につながります。受験生もご家族も普段どおりに過ごすことを心がける。体を動かすとぐっすりと眠れるようになりますから、夕方20~30分散歩する。試験のことを考えない時間も大切なので、好きな音楽や落語を聴くといい。そんな余裕がないという人は、散歩しながらリスニング対策をするといいですね」

 腹式呼吸も効果的だという。

「口を閉じ、腹式呼吸をするとリラックスできます。鼻呼吸をすると脳がスッキリしますから、試験会場でもやってみてください。鼻が詰まっていると、集中力が落ちるし、よく眠れない。鼻が詰まりやすい人は寝る前、試験が始まる前に鼻スプレーを使うといい」

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 受験生のみなさん、今まで頑張ってきたのだから、必ず合格する! 合格した自分をイメージしながら、ベストを尽くしてください。みなさんの成功をお祈りしています。(庄村敦子)

〈センター試験前に朝型リズムを獲得するための7カ条〉
【1】朝は6時30分までに起床する(リズムを整え、夜間の眠りを促す)
【2】起床後は熱いシャワーを浴びる(覚醒レベルを上げる)
【3】朝食をとる(リズムを整え、覚醒させる)
【4】朝に光を浴びる(リズムを前進させ、朝型に変える)
【5】仮眠をとるなら昼食後に10~15分程度。夕方以降は仮眠をとらない(午後の眠気を軽減させ、夜の入眠を促す)
【6】入床1時間前に入浴して体を温める(夜の入眠を促し、睡眠を深くする)
【7】午前0時までに入床し、少なくとも6時間以上の睡眠を確保する
  (リズムを整え、睡眠を確保し、翌日の思考力を高める)

週刊朝日 2018年1月5-12日合併号