生活リズムを朝型にすることも重要だ。久留米大学医学部長で、精神科医の内村直尚教授が「朝型リズムを獲得するための7カ条」(表)を示してくれた。

「朝型リズムを獲得するためには2週間は必要なので、すぐに実行してください。朝起きて3時間経たないと脳がフル回転しないため、センター試験の開始時刻の3時間前である6時30分には起きましょう」

 佐藤さんも子どもの受験に備えて、家族で朝型の生活にシフトしたという。

「1月1日から、家族全員、就寝時間を12時から11時に早めました」

 佐藤さんによると、冷たいお茶は体が冷えるから常温で保存するなど、子どものために細やかな気配りもしていたという。

 ホテルの手配も親の役割だ。大学入試の時期は雪が降ることもあるため、試験会場まで歩ける場所のホテルを予約すると安心だ。

 準備を万全にしても、不安や焦りは誰にでもある。内村さんは、医師国家試験を受ける学生へのアドバイスもしているが、試験が近づくと、不安から眠れなくなる学生がいるという。

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