木村庄之助が選ぶ「昭和~平成」なつかしの大相撲名勝負トップ10<前編> (6/6) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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木村庄之助が選ぶ「昭和~平成」なつかしの大相撲名勝負トップ10<前編>

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和田靜香週刊朝日
朝青龍復活の2008年初場所千秋楽。白鵬が上手投げで優勝を決める(c)朝日新聞社

朝青龍復活の2008年初場所千秋楽。白鵬が上手投げで優勝を決める(c)朝日新聞社

 お客さんも大騒ぎで、最後の相撲は栃湊が勝ったと思います。その後、風呂場へ足を洗いに行ったら高橋山と栃湊が倒れていました。「これだけ取れば納得がいったろ?」と聞いたら、高橋山がむっくり起き上がって「来場所はそうはいかない。負けない」って言うから、こっちは「冗談じゃないよ、来場所、また5回もやられちゃたまったもんじゃない」って笑ったんです。高橋山はその後、しこ名を若ノ海に変え、十両の関取になりました。

【5位】曙×武蔵丸/平成12年名古屋場所

 武蔵丸といえば、対貴乃花と思うでしょう、でも対曙も見応えありました。この取組は曙が衰えてきた頃で、それでも馬力のある曙有利と言われていた一番。とはいえ、武蔵丸は前の年に横綱になってノッてる。がっぷり四つに組んで、お互いにパワーを出し切った結果、曙が負けてしまった。小技を使わない曙が、弟分の武蔵丸に全力で当たって負けた。新旧交代の一番でしたね。

 曙は師匠の高見山さん同様に感覚が日本人っぽくてね、義理堅い。正直で、ぼそぼそっとしゃべるタイプでね。相撲界に残ってほしかったなぁと思います。

<後編>へつづく

(構成/相撲ライター・和田靜香)

週刊朝日 2018年1月5-12日合併号より抜粋


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