「ないです。そんなことしてもしょうがないでしょう。男が黙して語らずやっているわけですから。相撲協会は早く処理しようとあせっている。食い違いが、こういう結果を生んでいるのではないでしょうか」

 膠着状態となった貴乃花と日本相撲協会の対立。元NHKアナウンサーで東京相撲記者クラブ会友の杉山邦博さんは「相撲ファンのイライラが高まっています。相撲は土俵での一番、一番を楽しみたい人に支えられている。ゴタゴタは御免こうむりたい」と憂う。

 貴乃花は傷害事件に関する地検の処分が出るまで、協会の調査に協力しない考えを示している。杉山氏はこう語る。

「理解に苦しみますね。騒動の解決を図るにはまず発言することに尽きる。事件から1カ月以上たっても口を閉ざし続けるのは、(協会の)組織人の姿ではないと思います。理事という役員でもあり、組織を前に進めるのが務めのはず。協会も頭を抱えているだろうし、何らかの手を打たざるを得ないと思いますよ」

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