だから、僕の仕事は、ライアンの構想を実現するために、自分のベストを尽くすことだった。この物語に対する意見の相違があるなしに関係なくね。まあ、僕にはいっぱいあったんだけど(笑)。

――ライアン監督とのお仕事はいかがでしたか?

 ライアンのように、映画やポップカルチャーに強い情熱を持ち、しかも才能あるフィルムメイカーって、時々、出てくるものだね。しかも、僕がこれまで出会ったなかでも屈指のいい人物なんだ。たとえ一緒に仕事をしなかったとしても、僕の良き友になっていただろうね。

――ルークとしての撮影を終えて、いかがでしたか?

 撮影現場は、とにかく楽しかったね。スター・ウォーズは、みんな――キャストも、カメラや衣装といったクルーも、作っているみんなが、とにかく幸せなんだ。いいかい、もしスター・ウォーズを作っていて楽しくないとしたら、きっとどこかおかしいんだよ!(笑)

 僕はライアンを信頼している。ライアン・ジョンソンほど信頼すべき資格のある人物はいないね。「最後のジェダイ」は、ほかのエピソードと比べて、じつにさまざまなかたちで、そしてとても繊細なかたちで、まるで違いながらも、ファンが見たいと思っていることをしっかりと伝えて満足させる作品になっているよ。

――最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

 僕は日本を第2の故郷みたいに感じてるんだ。日本の高校に2年通っていたからね。それに、知っての通りジョージ・ルーカスの旧3部作は、黒澤(明監督)の映画、特に「隠し砦の三悪人」などの日本文化に強く影響を受けている。ダース・ベイダーのヘルメットは侍の兜をイメージしているし、僕も剣道の練習をしたんだよ。

 日本のファンはいつも愛情にあふれていて、最高だね! フォースが君たちひとりひとりのなかにあることを、僕は知っているよ。(取材・構成/伏見美雪)

※週刊朝日オンライン限定記事