そして壮大な地上戦があるはず。ものすごいスケールで攻めてくるファースト・オーダーに、レジスタンスと新しい何かが対抗する。6「ジェダイの帰還」でのイウォーク族や1「ファントム・メナス」でのグンガン族のような何か。

 ひょっとして、「ロード・オブ・ザ・リング」みたいに木や大地が動き出すという形かもしれません。自然環境破壊反対のメッセージを入れる意味で。前作でレイがタコダナに着いた時に「こんなに緑があったんだ」と驚くシーンは、そのヒントかもしれません。

 今回は5「帝国の逆襲」と同じように、ちょっと絶望に近い形の終わり方になるでしょう。そうすることで、6「ジェダイの帰還」と同じように、暗闇から這い上がる次作の9が生きてくるんです。

 レイアは今回、死にますね。ただし母親殺しはないと思う。ポーかフィンを守って犠牲になるような形じゃないかな。「私はいいから、先に行け」といったオビ=ワン・ケノビな感じで。

 ルークも死ぬかもしれませんよ。オビ=ワン、ヨーダと、師匠は死にましたから。10、11、12を作るから、世代交代をしないといけないし。ただ今回死ぬのか、それとも次作で死ぬのかは分かりません。

 今作ではレイのルーツについて明かされ、それがサプライズとなるでしょう。ハン・ソロの子だとみえみえだから、それ以外の選択肢で。レイは訓練なしでフォースを使えるくらいだから、ジェダイのDNAを持っていると考えるのが自然です。

 オビ=ワンの子では説明に無理があります。他に人間のジェダイというとウィンドウですが、見た目からして違うはずです。フィンがウィンドウの子孫なら面白いですけど。ルークがいつの間にか結婚して子供ができ、いつの間にか離婚していた? このルークの子説が、よく考えたら一番濃い! そうすると、レイとレンのいとこ同士の戦いになりますね。

 とにかくレイが訓練を積んだら、その成果は半端ないはずです。今までになかったフォースの使い方を見せて欲しいですね。

パックン(パトリック・ハーラン)
1970年、米コロラド州生まれ。ハーバード大学卒業後、来日。お笑いコンビ「パックンマックン」をはじめ幅広く活動。

※週刊朝日2017年12月22日から抜粋、加筆