車掌「カメを落とされたお客様は…」新幹線で起きた珍事の犯人 (3/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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車掌「カメを落とされたお客様は…」新幹線で起きた珍事の犯人

連載「大センセイの大魂嘆!」

あの人のカメです(※写真はイメージ)

あの人のカメです(※写真はイメージ)

 それにしても、隣の席に逃げそうなカメがいる状況は、とても落ち着かないものである。運び屋はデッキでカメビジネスの打ち合わせでもしているのか、なかなか席に戻ってこない。運び屋を探しに行って、

「カメが出そうですよ」

 と教えてあげるのも変だ。

 どうしたものかと思案していると、事態は思いがけない方向に展開した。

「キャッ」

 後ろの座席から、女性の悲鳴が聞こえたのだ。カメが脱走したに違いない。

 近くの席に座っていた男性が席を立つと、バタバタと走りながら車両を飛び出していき、やがて車掌を連れて戻ってきた。

 車掌は女性の席の付近で、「あっ」とか「おおっ」とか言いながら何かやっている。カメを捕獲しているに違いない。大センセイ、捕獲現場を見たかったが、野次馬根性を丸出しにできるほど、人間がこなれていなかった。


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