暴力事件で日馬富士が引退に追い込まれたことで、「貴ノ岩もへたしたら引退届を出すかもしれない。つらいでしょうけど、乗り越えていかないと強くなれません」(同)


 先代の二子山部屋の力士だった元二子竜はこう言う。

「被害届を出さなければ、協会の上層部ににぎりつぶされた可能性がある。白鵬が、貴乃花が巡業部長だったら行かないと言ったけど、昔なら理事にそんなこと言えませんよ。貴ノ岩には土俵にもう一度、立ってほしい。親方には協会を改革してほしいけど、まだ若いから勉強です」

 貴乃花部屋は、先代の二子山親方の時代からの後援会の改革にも力を入れているという。
「今はスペシャルサポーターというものを作ってます。でも実質は名前を変えただけ。後援会と大差はないです」(同)

 後援会はおかみさんの景子さんが管理しているという。

「景子さんは事務仕事をしていました。後援会の管理をしていたから、番付を送らないといけないと全部リストを作っていた。部屋にきて若い衆に声かけてくれたりもしましたが、基本はあまり部屋にいる人ではないですね。子供もいるし、事務仕事で忙しいのだと思うますが……。部屋でほとんど姿を見ないですね」(貴乃花部屋関係者)
(本誌・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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