大センセイが駐輪場にモノ申す!(※写真はイメージ)
大センセイが駐輪場にモノ申す!(※写真はイメージ)

 SNSで「売文で糊口をしのぐ大センセイ」と呼ばれるノンフィクション作家・山田清機の『週刊朝日』連載、『大センセイの大魂嘆(だいこんたん)!』。今回のテーマは「駐輪場嫌い」。

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 駐輪場というものが、どうも嫌いである。

 日本で一番住みたい街などと呼ばれて調子に乗っている武蔵小杉の駅周辺には駐輪場がいくつかあるのだが、料金もシステムもいちいち違うので煩わしい。

 東横線のガード下にある駐輪場は地面に自転車を並べるだけのシステムで、一回150円である。

 運営は東急電鉄の関連会社がやっているが、東急東横線の最低運賃は130円。つまり、ただ自転車を止めるだけなのに、本業の最低運賃よりも高い料金を取っているのである。言いがかりであることは自覚しているが、なんというか、東急グループにはプライドっちゅうもんがないのかと、止める度に思ってしまう。

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山田清機

山田清機

山田清機(やまだ・せいき)/ノンフィクション作家。1963年生まれ。早稲田大学卒業。鉄鋼メーカー、出版社勤務を経て独立。著書に『東京タクシードライバー』(第13回新潮ドキュメント賞候補)、『東京湾岸畸人伝』。SNSでは「売文で糊口をしのぐ大センセイ」と呼ばれている

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