松任谷正隆が絶賛する「昭和のご馳走」はヒレカツと…

特上ヒレかつ定食とカキフライ(小)実家が精肉店だったというご主人が、仕入れから仕込みまですべてにこだわる絶品とんかつ。国産豚のロース肉は店で1週間ほど追熟させる。ヒレも一番良い状態のものしか扱わない。自家製ソースのほか、シンプルに塩コショウで味わうと肉のうまみがひき立っておすすめだ。カキフライは2個をひとまとめにして揚げるため、ボリューム満点。特上ヒレかつ定食(小鉢2つ付き)2450円、カキフライ(小)は3つのって960円。税込み *カキフライは10〜2月限定(撮影/写真部・岸本絢)
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特上ヒレかつ定食とカキフライ(小)実...

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回、音楽プロデューサー・松任谷正隆さんが紹介するのは「かつ善 村上」の「特上ヒレかつ定食とカキフライ(小)」だ。

【特上ヒレかつ定食とカキフライ(小)の写真はこちら】

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 子どもの頃は外食が苦手でした。デパートの食堂や洋食店はメニューがありすぎるし落ち着かない。その上あんまりおいしいとも思えなかった。それが、叔父に連れられていったとんかつだけは、ぺろりと食べられたんです。何より感動したのがソース! 家にあるのとは違う、濃厚な味。サクサクの衣やしっとりした肉との相性も抜群でね。

 僕ら世代には、ご馳走だったんです。とはいえ、ビフテキやウナギほど気取っていない。大人になるにつれて日本の食はどんどん贅沢になっていったけれど、とんかつはずーっと、変わってないんですよ。そんなところも好きな理由です。

 ここのとんかつは、僕にとっては、まさに原点を思い出させてくれる味。ご主人の目利きがしっかりしているから、とにかく肉がおいしい。それにこのカキフライ! ジューシーで香り高い、冬のお楽しみです。添えられた小鉢や漬物も丹精こめられてるのがわかります。懐かしい「昭和のご馳走」。たまに無性に食べたくなりますね。(取材・文=浅野裕見子)

「かつ善 村上」東京都世田谷区世田谷2-6-1/営業時間:11:30~14:00、17:30~20:30/定休日:水木

週刊朝日  2017年12月1日号

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