桐谷健太“天才役”演じる苦悩を救った言葉とは? (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

桐谷健太“天才役”演じる苦悩を救った言葉とは?

週刊朝日
桐谷健太(きりたに・けんた)/1980年、大阪府生まれ。大学進学での上京と同時に役者を目指す。2002年、ドラマ「九龍で会いましょう」で俳優デビュー。映画「パッチギ!」やドラマ「ROOKIES」でブレーク。主な出演映画に「クローズZERO」シリーズ、「BECK」「くちびるに歌を」など。16年にはauのCMで歌った「海の声」が大ヒット、本人名義でアルバム「香音―KANON―」をリリースした。11月23日、主演映画「火花」が公開予定。(撮影/写真部・小原雄輝)

桐谷健太(きりたに・けんた)/1980年、大阪府生まれ。大学進学での上京と同時に役者を目指す。2002年、ドラマ「九龍で会いましょう」で俳優デビュー。映画「パッチギ!」やドラマ「ROOKIES」でブレーク。主な出演映画に「クローズZERO」シリーズ、「BECK」「くちびるに歌を」など。16年にはauのCMで歌った「海の声」が大ヒット、本人名義でアルバム「香音―KANON―」をリリースした。11月23日、主演映画「火花」が公開予定。(撮影/写真部・小原雄輝)

桐谷:怒ってるのとも違うし、ヤンキーっぽい言い方も違うし、ほんとにピュアに言ってるんですよね。

林:そうそう。大人の胸を打つすごく深い言葉だなと思いました。原作は撮影の前に読んでたんですか。

桐谷:読みました。友達が貸してくれたんです。その友達の連れが「これ、映画化されたら、神谷役、健ちゃんに来るわ」って言うてくれたんですよ。縁を感じましたね。

林:私もぴったりだと思いましたよ。又吉さんの原作を読むと、神谷さんの素晴らしい言葉が毎ページのようにあって、読者が圧倒されちゃうんですよね。贅沢に詰め込みすぎだよ、と思うくらいでした。でも、その天才神谷を演じるのって、ぴったりとはいえ大変だったと思う。

桐谷:苦悩したこともありましたよ。原作を読んだときに、神谷が一人の人間に思えなかったんですよ。もちろん人間いろんな側面がありますけど、それにしても。

林:神谷さんって、バカなことも言うんだけど、人生の真実を突いたような非常に哲学的なことを言いますよね。インテリっぽいところがあるかと思えば、とんでもないバカなところもあって。

桐谷:そうなんですよね。いざ演じるとなったときに、どうしたらいいのかわからなくなって。そんなときに、映画の中でコンビを組んだ相方役の三浦(誠己)君、吉本の元芸人さんで、いま俳優さんですが、その彼と代々木公園で漫才の稽古をしてるときに、「桐谷健太がおもしろいと思う言い方でやったら神谷になると思う」と言うてくれたんですよ。

林:ほーォ。

桐谷:その言葉がスポーンと入って。俺が持ってるもの、今まで培ってきたものをやればええんやな、と思いました。後輩にもタメ語を言われるような雰囲気とか、ほんと微妙なところをはずさずにやっていけばええんやと思って、苦悩しながらも何とかやりましたね。

林:その苦悩は見てて感じさせなかったですよ。「この人、何考えてるんだろう」というおもしろさがとても出てました。そうかと思うと、天才漫才師として徳永が見とれるほどのスピード感で演じなきゃいけないわけですよね。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい