黒い部分が琉球層群。地層が50メートル以上、落ち込んでいる(週刊朝日 2017年12月1日号より)
黒い部分が琉球層群。地層が50メートル以上、落ち込んでいる(週刊朝日 2017年12月1日号より)

 辺野古新基地はたとえ完成しても、大地震で破壊される可能性がある──。

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設計画の足元を揺るがしかねない問題が発覚した。

 基地建設に反対する土木技術者の奥間政則氏が、辺野古で防衛省のボーリング調査などを行う大型調査船ポセイドンの動向を追うと、その調査が辺野古の大浦湾の一部に集中していたことがわかったという。

「ポセイドンは今年2~4月にかけて、約120カ所で音波探査などによる地質調査を実施していたようです。それが建設予定のV字滑走路先端部分に集中していました。そもそも工事海域は軟弱な地盤で、空洞のある琉球石灰岩が多い。スカスカな状態の岩で人間の骨に喩えると骨粗しょう症のようなものです。軍事施設のような巨大構造物の基礎地盤として不適なのは、土木業界の常識です」(奥間氏)

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