女性ばかりがたたかれる日本の不倫…辻仁成「あれは何だろう?」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

女性ばかりがたたかれる日本の不倫…辻仁成「あれは何だろう?」

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日#不倫
辻仁成(つじ・ひとなり)/1959年、東京都生まれ。81年にロックバンド「ECHOES」を結成。89年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語翻訳版でフェミナ賞の外国小説賞を受賞。『冷静と情熱のあいだ Blu』『右岸』など著書多数。映画監督や演出家としても活動している。2003年からパリ在住。17年4月から日本経済大学特任教授。近著に『エッグマン』。(撮影/写真部・岸本絢)

辻仁成(つじ・ひとなり)/1959年、東京都生まれ。81年にロックバンド「ECHOES」を結成。89年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語翻訳版でフェミナ賞の外国小説賞を受賞。『冷静と情熱のあいだ Blu』『右岸』など著書多数。映画監督や演出家としても活動している。2003年からパリ在住。17年4月から日本経済大学特任教授。近著に『エッグマン』。(撮影/写真部・岸本絢)

エッグマン

辻仁成著1,728

978-4022514936

amazonamazon.co.jp

林:フェミナの外国小説賞を日本でただ一人おとりになり、作家なのに深夜放送のパーソナリティーをいくつも経験してるなんてすごい……。

辻:それって、ほめられてるような感じしないなあ(笑)。

林:いかに先端を行ってたか、ですよ。最近、映画はいかがですか。

辻:今年5月、「TOKYOデシベル」という新作が公開されました。そうそう、さっきフランスのトゥール・アジア国際映画祭から「コンペに選ばれた」と連絡が入りました。来年1月20日が上映会だと。

林:すごいじゃないですか。この前の「女性自身」のエッセーに、「そろそろ恋をしたくなりました」って書いてありましたけど、そっちはいかがなんですか。

辻:僕、58歳で再来年還暦だし、今ギックリ腰だし(笑)。

林:昔はもっとトガった人、というイメージでしたよね。

辻:今もトガってるんですけど、隠すことを覚えたんです(笑)。

林:最初はみんな嫉妬があったと思いますよ。人気ミュージシャンでありながら小説も書き、賞もとり、女優さんと次々に結婚し、そりゃ誰だって気に食わないですよ。

辻:それは社会の声ですか(笑)。

林:私は女だから「カッコいいな」と思うけど。

辻:一人になってから男性のファンが増えたんですよ。そういう生き方もあるんだと、シングルファーザー同好会を結成する話もあるんです。

林:すてきです。

辻:子どもがみじめな思いをするのは可哀想なので、凛としてシングルファーザーをやらなきゃ、と。

林:私、このあいだ初めてオペラの原作を書いたんです。フランス人の女の子が歌うアリアに、こんな歌詞を書いたんです。「パリで美しい女が町を歩くのがどんなに大変か。カフェ・フローラに行こうとすると、みんなが私を通せんぼするの。『お嬢さん、電話番号を教えてくれないと通さないよ』って」。

辻:フランスの男は、100人いたら100人がそれですから。男友達と歩いていると、「ちょっと待って」と言って急にいなくなって、すれ違った女性に電話番号を聞いてるんですよ。それで「あんないいコが目の前を通るなんて、一生に何回あると思ってるんだよ」と言って帰ってくる。その100メートル先でも同じことをやってますからね(笑)。フランス人は、女性を口説くことに関して世界一という自負があるんです。

林:イタリア人よりも?

辻:イタリア人よりも俺たちは成功率が高い、と思ってるみたいです。

(構成 本誌・直木詩帆)

週刊朝日  2017年11月24日号より抜粋


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい