「ダルは手術をしたが、マー君はしなかったから肘の不安が付きまとう。メジャーでは年齢と故障歴にシビアです。4年前に移籍したときより高い評価は得られない、と判断したからでしょう。つまり彼は、期待されたほど活躍できていないという評価なんですよ」(ベテラン記者)

 図らずも今オフは、イチロー(44)、上原浩治(42)、岩隈久志(36)、青木宣親(35)らベテラン勢もFAになっている。冒頭のランキングに彼らの名前はない。彼らが来季どこのユニホームを着ることになるのかは、年を越さないと決まらない可能性があるという。

「年を取れば取るほど、伸びしろがないと判断されるので、野球殿堂入りが確実視されるイチローでも、本人は50歳までプレーしたいと本気で思っているが、来季の予測は難しい。上原は、オファーがなかったら辞めると言っているそうですから、結果として引退という寂しい結末があるかもしれません」(同)

 イチローと青木がメジャーでプレーしなくなったら日本人野手絶滅……。大谷が海を渡る今オフは、そんな過渡期なのだ。(黒田朔)

週刊朝日  2017年11月24日号