出会いは“ストリップ劇場” モロ師岡夫妻の下積み時代

週刊朝日
 存在感のある役者として、映画にドラマに引っ張りだこの夫、モロ師岡さん。妻、楠美津香さんは演劇や演芸の枠組みを超越した「超訳シェークスピア」の一人芝居をライフワークにする俳優。しかし、お互いの出会いはストリップ劇場で…。

*  *  *
夫: 夫婦の一品、って何かある? ほら、二人で作った作品とかさ。

妻:ああー。からくり箱とか、作ったね。

――その昔、高田文夫さん(放送作家・演芸評論家)プロデュースのギャラリーに、夫婦の作品を出展したという。現物はすでにないが写真は残っているはずだ、と話したが……。結局、写真も見つからなかった。

妻:昔、浅草に「のぞきからくり」っていう見せ物があったんですよ。それを再現しようってことで。

夫:大きな木の箱を作って、中に僕らのヌード写真をいれたんです。脇のハンドルを回すと、中で豆電球がチカチカ光って、運が良ければ裸が見られるっていうね。

妻:千葉まで写真撮りに行ったのよね。

夫:九十九里まで行って。早朝の誰もいない海で、すっぽんぽんの撮影大会。

妻:街の写真屋さんに現像してもらうわけにもいかないから、写真勉強してる学生に頼んでね。

――出会いはストリップ劇場。朝から晩まで劇場にいた。

妻:私は役者になりたくて、故・今村昌平監督が設立した学校の演劇科に通ってたんです。そこの授業に内海桂子・好江師匠が来られて、漫才をやってみなさいと。

夫:それが始まりだね。

妻:面白かったんでしょうかねえ。あんたはお笑いをやるべきだって、ずいぶんいろんな方から勧められて。そのうちテレビの「お笑いスター誕生!!」っていう番組に出ることになった。そのころ、関東には女の子だけの漫才ユニットって少なかったんですよ。

夫:それで8週連続で勝ち抜いちゃった。

妻:もともとはアングラ演劇がやりたかったんです。お笑いは1年ぐらいでやめようと思ってたのに、勝ち抜いたらお仕事が来るようになっちゃって。

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