「この日が来るのをずっと楽しみに待ってました」と、埼玉の女性ファン。

「一目ぼれして、それ以来ずっと応援しています。今年はみどりちゃんの年でしたね」と、60代の男性ファンも目を輝かせる。

 名前と同じイメージカラーの「みどり」色で、丘の名前や顔写真をプリントしたTシャツなどに身を包んだ熱心なファンが会場を埋める。グッズとして販売されるペンライトの色も、もちろん「みどり」だ。

 会場のファンに丘みどりの魅力を聞くと、歌声、ルックスなどとともに、性格がいい、という答えが多い。

「とにかく明るくていいコなんですよ」

 キャンペーンなどでの対応もとても優しく熱心。

「歌手の握手会で、こちらが質問されたのは初めてのことでした」と、40代男性ファン。ファンのことをよく覚えてくれ、いつもニコニコ話してくれる。いわゆる“神対応”だ。

 目標はNHKホールでのコンサートだと語った丘だが、紅白歌合戦の初出場への期待も大きい。

 願掛けとして、「ずっと禁酒しているんです」という男性ファンもいた。

「今日もファーストコンサートと紅白の願掛けをしてきました」というのは、秋田から夜行バスで駆けつけたという40代の男性ファン。

 お父さんやおばあちゃんも駆けつけたこの日のコンサート。「あばれ太鼓」や「望郷じょんから」などの有名演歌曲、「潮騒のメモリー」「わたしの彼は左きき」のカバーなど、アンコールまで計26曲を思いを込めて歌った。

「13年の思いを全て発揮できたらなと思っております。一生懸命頑張ります」

 という丘みどりの思いは、歌声とともに「みどり」色に包まれるファンの元に届いたに違いない。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事