浅田真央、鼻紙も1枚だけ 愛されるのは「普通」だから?

浅田真央の軌跡(週刊朝日 2017年11月10日号より)
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浅田真央の軌跡(週刊朝日 2017年...

 フィギュアスケートの本格的なシーズンに入った。2005年の全日本選手権で「くるみ割り人形」の舞を見たときから浅田真央のファンになった記者は、彼女のいないシーズンが寂しくてたまらない。引退から半年。真央ロスのファンの皆さんと、「浅田真央が愛される理由」を探りたい。

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 引退会見の代表質問をしたフジテレビアナウンサーの西岡孝洋さんが最後に真央さんを取材したのは、昨年の世界選手権前。トリプルアクセルに何度も成功し、調子がとても良いように見え、真央さん自身も「やっと戻ってきました」と笑顔で話していた。が、結果はショートが9位、フリー7位。総合7位だった。

「取材から大会までの2週間で左膝が再び悪化したと聞いています。本人は決して話しませんが」(西岡さん)

 言い訳はしない。元五輪代表で、真央さんの指導をしたこともある名古屋市在住の小塚嗣彦さんも彼女が思うような結果が出せないときでも、言い訳をしたり、人や靴のせいにしたりするのを聞いたことがない。

「真央は人の悪口も言いません」

 なぜここまで強くいられるのだろう。朝日新聞スポーツ部の後藤太輔記者は真央さんに聞いたことがある。すると真央さんは、

「自分が言ったことはやらなきゃダメ。やっていることを極めないとダメ」

 と答えた。そういう考えはどうして身についたの?と重ねて聞くと、

「お母さん」

 と答えたという。

 後藤記者は、彼女に常に寄り添い必死にサポートする母・匡子さん(故人)にも会ったことがある。母の教えに従って「難しい技に挑戦し、頑固」な真央さんも見てきた。多くを語らないが、やるといったん決めたことはやる。

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