鈴木おさむ「『人殺しの息子と呼ばれて…』を見て感じた恐怖」

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

松永太死刑囚(c)朝日新聞社
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松永太死刑囚(c)朝日新聞社

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「変わる人と絶対に変わらない人」をテーマに送る。

【写真】北九州連続監禁殺人事件の犯人・松永太死刑囚

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 フジテレビで放送になったドキュメンタリー「ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれて…」が大きな話題となった。

 2002年に発覚した北九州連続監禁殺人事件の犯人、松永太死刑囚と、内縁の妻である緒方純子受刑者の息子が、現在24歳で10時間に及ぶインタビューにこたえるというもの。

 その事件の凄惨さを改めてここで書くことはしなくていいと思うのだが、インタビューの中で息子さんが、子供の頃に監禁されながらその目で見た言葉は壮絶だった。人を殺め解体したあとに、それを鍋で煮込んだ時の匂いがどんなものだったか?

 監禁されていた人たちは体に電気を流す通電をされていて、それがどのように行われていたのか? その息子さん自身も通電されたり、実の弟に通電をするしかない状況まで語っていた。

 2週連続で放送されたその番組の中で、僕が一番恐怖を感じたのは、父親の刑が確定したあとに、自分に対して「すみませんでした」の一言を求めて面会に行った時の話。

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