ダンテは検体を送ってくれた人に対し、自らの検査結果と参加者全体の状況を報告する。精液の検体を数多く分析してデータベースを構築。来春以降、精液の分析を本格的に事業化したい考えだ。

 精液検査が身近になれば、不妊治療に対する男性の心理的なハードルを下げるきっかけにもなる。瀧本氏はそう期待する。
「精液検査というと抵抗感があると思いますが、医療機関に行かず、郵送で検査できる。不妊治療を考えるきっかけとなりますし、自身のコンディションがわかる可能性も秘めています」
血液検査と同じように、気軽に精液検査で健康をチェックする時代が来るのだろうか。最近少し疲れやすくなっている34歳男性記者も、一つ試してみるか。(本誌・秦正理)

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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