「周りはみんな敵」リポーター阿部祐二を助けた“鬼嫁”の存在

中村千晶週刊朝日
 リポーターの阿部祐二さんと当時“美人プロゴルファー”として話題だったまさ子さんの出会いは、祐二さんが俳優だったころ。結婚後、兼業していた家庭教師として成功したときにリポーターの仕事が舞い込んできた。夫は大学時代から記者志望でもあった。やりたかった仕事をする千載一遇のチャンス。だがリポーターと家庭教師の両立は難しい。

「リポーター阿部祐二は“格差婚” 妻は美人プロゴルファー」よりつづく

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夫:「リポーターっていくらもらえるの?」って聞かれて、「いや、僕もやってみないとわからない」って。

妻:私は出産で仕事を休まなければいけないし、家のローンもある。どうしよう? 大丈夫?と思ったけれど、彼が「どうしてもやりたい」と言うから、「じゃあ、やってみてください」と心を決めたんです。でも最初の事件リポートはひどかったよね(笑)。

夫:1994年の「つくば母子殺人事件」の中継でした。その家には飼い犬のレトリバーが2頭いて、置き去りになっていたんです。僕は現場で何もコメントが言えなくて、ひたすら「ゴールデンレトリバーが歩いています!」「ゴールデンレトリバーが庭を横切りました!」と十数回も連呼した。プロデューサーに「阿部ちゃん、ゴールデンレトリバーはもういいから……」ってダメ出しされて。

妻:私も帰ってきた彼に「ゴールデンレトリバー、さすがに多かったわよ」。

夫:「やばい! このままでは干される!」と思った。そこから猛勉強し、鬼のような生活が始まるわけです。

――阪神・淡路大震災、オウム事件──相次いで大事件が起こり、夫は全国を飛び回るようになる。妻は出産後、トーナメントプロを引退し、ティーチングプロに転向。子育てもほとんど妻に任せっきりだった。

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