台所にあるゴミ箱より大きなゴミ箱を複数置き、回収に備える。

 捨てられない人は業者の手を借りる荒療治でリセットしてから、このシステムを開始すると効果的。

【第3条 料理は命、1日2食は家庭料理を】
 人は食べるものでできている。手軽な外食で済ませていては、炭水化物、揚げ物、肉類に傾き、野菜は絶対的に不足する。果物を摂取する機会は、ほとんどなくなるので、体に良いわけがない。そこで、老化対策だけではなく、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病にも効果を発揮する料理の考え方について、いくつか挙げてみる。

 重要なのは、家で作って食べる、ということ。

 昼間はさておき、朝と夕の2食は家で作って食べる。家で食べて1日単位で栄養バランスをはかる習慣をつけることが何より大切。

 旬の野菜を中心の食事にし、野菜の調達にあたっては、事前に献立を考える必要はない。店先に並ぶ旬の野菜の中から葉物、根菜など1週間分(朝・夕計14食分)をまとめ買いし、同時に旬の果物も選ぶ。

 旬のものは、おいしくて、栄養価も高く、しかも大量に出回るので安く買えてお得だ。

 毎日同じものでは食べ飽きてしまうのでは?という疑問もあるかもしれないが、旬の野菜は数カ月単位で入れ替わっていく。

 同じ種類の野菜・果物であっても、買うたびに味は異なり、微妙な味の違いがわかるようになり、味覚も鍛えられていく。

 野菜は鮮度が命なので、1週間分の野菜をまとめて下ごしらえをする。蒸す(主に根菜類)、茹でる(主に葉物野菜)を中心に下ごしらえした野菜は、小分けして味噌汁の具、おひたし、サラダなどに使いまわす。これで朝、夕の料理は飛躍的にカンタンになるので、余力があれば、煮た野菜(かぼちゃなど)もこしらえよう。

 下ごしらえにかかる時間は2時間程度。買い出しと合わせると、半日。1週間ごとの仕事として生活のリズムの中心になる。

 夕食は1種類の和食献立をバリエーション化する。

 基本となる献立は、ご飯、野菜入り味噌汁と野菜料理、加えて魚。つまり一汁二菜の1種類だけで、これを基本に、ちょっと調理方法を変え、目先を変えながらまわしていく。

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