山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。人気番組「情報ライブミヤネ屋」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。人気番組「情報ライブミヤネ屋」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
桃六は、芸能人御用達の和菓子屋。どら焼きや豆大福など丁寧に手作りされた味が支持されている。お弁当の販売は、お昼の時間帯だけで、売り切れたら終了。幕の内弁当630円。11月中旬ごろまで栗おこわ(700 円)もある。東京都中央区京橋2-9-1。平日9~18時、土曜9~15時(日祝休)
桃六は、芸能人御用達の和菓子屋。どら焼きや豆大福など丁寧に手作りされた味が支持されている。お弁当の販売は、お昼の時間帯だけで、売り切れたら終了。幕の内弁当630円。11月中旬ごろまで栗おこわ(700 円)もある。東京都中央区京橋2-9-1。平日9~18時、土曜9~15時(日祝休)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、芸能人御用達の和菓子屋「桃六」について。

【写真】芸能人御用達の和菓子屋のお弁当

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 一口に「楽屋」と言っても、テレビ局や舞台、コンサートホールなど、ジャンルや場所によって流行りモノも異なっている。

 これまで何度も紹介してきた芸能人御用達の化粧品や、祝花、楽屋花を得意とする花店、ケータリングや差し入れなども、100%ではないものの異なっているものなのである。

 なかでも、舞台関係者が口にするお菓子やお弁当は、歴史があるというだけでなく、殊更、縁起が重要視されているように思う。

 先月、「ジャニーズYOU&MEアイランド」(帝国劇場)の“ごしょび”(関係者は、ご招待日のことをこう呼ぶ)。著名な演劇評論家らが幕間に食べていたのが『桃六』のお弁当だった。箸袋には「桃太郎だんご 桃六」と中央区京橋の住所が記されている。

『桃六』は、明治2年創業。歴史のある名店がひしめく京橋にあって、近所の方はもちろん、歌舞伎役者や女優らの顧客を多数もつ、有名な和菓子屋さんだ。

 和菓子に使われるおは毎朝、臼と杵でつき、お団子や大福、季節の和菓子など、すべて職人さんが手作業で完成させているから、大量販売は無理。人気商品は、お昼前に売り切れてしまう日も少なくないと聞く。

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山田美保子

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山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

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