森永の「ミルク生活」はどうだろう。こちらも購入者は、50~70代の女性が中心だと言う。

「鉄分やカルシウムなど必要な栄養素を効率よく摂取できますが、いちばんの特色は乳酸菌が豊富に配合されている点です。酸や酸素に強く生きたまま大腸に到達するビフィズス菌BB536はコップ1杯分に20億個、免疫に作用するシールド乳酸菌は100億個、身体に取り入れることができるのです」(広報担当者)
 商品の販売数も発売当初の1.5倍に増加しているといい、少量の水で溶いた粉ミルクを食パンに塗る「濃厚ミルクパン」や、ヨーグルトに混ぜる「ミルクヨーグルト」もおススメだという。

 現在は厚生労働省が母乳育児を推奨していることもあり、「母乳派」ママも多い。一方で50~70代の女性が子育てを経験した高度経済成長期は粉ミルクが推奨の風が強かった。

「そうした年代の女性にとって、粉ミルクはなじみがあるという点は言えると思います」(森永の担当者)

 「大人の粉ミルクブーム」。フタを開けてみれば、「大人のおっぱい返り」は読み違いだったけれど、健康生活の強い味方になりそうだ。(本誌・永井貴子)

※週刊朝日オンライン限定