パソコンやスマートフォンで楽しむSNSの画面の数々
パソコンやスマートフォンで楽しむSNSの画面の数々
【図1】SNSでおじさんがかかりやすい5つの病(週刊朝日 2017年10月20日号より)
【図1】SNSでおじさんがかかりやすい5つの病(週刊朝日 2017年10月20日号より)
【図2】対応に迷う状況を無難に脱する大人のフレーズ(週刊朝日 2017年10月20日号より)
【図2】対応に迷う状況を無難に脱する大人のフレーズ(週刊朝日 2017年10月20日号より)

 フェイスブック、ツイッター、LINEといったSNSを楽しむ人が増えています。しかしSNSには思わぬ落とし穴が待ち構えています。とくにおじさんは要注意。「痛い人」「迷惑な人」にならない術を“大人”研究の第一人者、石原壮一郎さんがレクチャーします。

【図】SNSでおじさんがかかりやすい5つの病はこちら

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 何を隠そうSNSってヤツは、スキあらばおじさんを陥れるべく、虎視眈々と牙を研いでいます。まんまと落とし穴にはまって、若者に眉をひそめられたり、痛々しさを振りまいたりしているおじさんが、いかに多いことか。「俺は大丈夫」と思っている人ほど、たくさんのひんしゅくを買いまくっているのが常。

 私自身も、押しも押されもせぬおじさんですが、SNSで見かけた事例や、己の経験を踏まえつつ、僭越ながら警鐘を鳴らしたいと思います。

 まず「なぜおじさんはSNSでトホホなことをしてしまうのか」を考えてみましょう。おじさんに備わっているこういう特性が、リスクを高めています。

その【1】 教えたり説教したりするのが大好き
その【2】 尊敬してほしくて仕方ない
その【3】 間違いや勘違いを認めるのが苦手

 教えたり説教したりするのが大好きだから、フェイスブックの投稿のコメント欄に、おせっかいなことを書き込む。尊敬してほしくて仕方ないから、政治や経済の小難しい話題で、勇ましい持論を繰り広げる。間違いや勘違いを認めるのが苦手だから、それを指摘されると逆ギレしたり苦しい言い訳をしたりする。

 この三つは、おじさんの体と心の芯に沁みついている「トホホの根っこ」。それによって引き起こされる「SNSでおじさんがかかりやすい五つの病」を下記にまとめてみました。

【SNSでおじさんがかかりやすい5つの病】
■似合わないカワイイ絵文字使いすぎ病
「あら、お茶目」と思ってもらえるつもりなのでしょうが、他者の反応は間違いなく「うわ、キモッ!」。

■寂しさ丸出しのかまってもらいたがり病
愚痴や自虐ネタを呟き、慰めの言葉を待ち構える。「面倒臭いオヤジだなあ」という印象。

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