夫:多分、彼女は弱った時に本音をぶつける相手がいなかったんじゃないかな。
妻:そうですね。私は人に弱みを見せたくないタイプなんです。でも、つるちゃんは、ありがちな説教をするわけでもなく、話を聞いてくれる。接し方が嫌じゃないから、私もしゃべれるんですよ。
夫:普通は婦人科系の話は、あまり男性にしないと思うけど……。
妻:もう、私がすごく信頼してたんです。そこから恋愛感情が生まれたのかもしれない。それで私から「付き合いましょう」ってメールしました。でも最初は逃げられたんですけど。
夫:僕は女の人からそんなこと言われたら、大体逃げますね(笑)。なんていうか、それまでも、そして今後も破滅的な人生を歩むと思っていたので、女の人と一緒にいることになるのは、ちょっと……。
妻:こんな状態なんですよ。だから私がもう一度押し切ったんです。
夫:でも断ったといっても、一瞬ですよ。何と答えたかはわからない。もう詳細は覚えてないな。
――晴れて交際が始まった二人。妻の都合で、早々に一緒に暮らすことになった。
妻:実は私、家事がどうしても苦手で。まあ汚くて、部屋が(笑)。
夫:さすがに、ゴミはためてませんでした。
妻:それで結局付き合って1週間で、つるちゃんに来てもらって、家事をやってもらうようになったんです。
夫:頼まれたからやったけど、僕も仕事が忙しかったし、本当はめんどくさかったですよ(笑)。
妻:さすがに私も悪いなと思って、部屋を引っ越して一緒に暮らすことにしました。その時に、家賃や生活費は私が出すので、彼に2人分の家事をやってもらうって取り決めたんです。それでやっとフェアになったというか。
夫:一緒に住んだ時点で、年齢的にこのまま結婚するんだろうという感覚が僕にも彼女にもあったと思います。
――夫に八つ当たりしながら妻が強引にプロポーズ
妻:ある日、実家に帰省して、親に「結婚はまだか」って言われて大ゲンカしたんですよ。それで彼に電話して八つ当たりしちゃったんです。そのまま結婚するぞって言って、怒りながらのプロポーズをした。
夫:僕はただ怒られてるだけ。
妻:つるちゃんは悪くないのにね。
夫:強引と言えば強引ですよね。もうわかりましたって言うしかない状況でした。