沖縄県民栄誉賞受賞へ期待が高まる安室奈美恵さん(写真は1997年撮影) (c)朝日新聞社
沖縄県民栄誉賞受賞へ期待が高まる安室奈美恵さん(写真は1997年撮影) (c)朝日新聞社

 電撃引退を表明した歌手の安室奈美恵さんにまつわる、新たなニュースが飛び込んできた。沖縄県の翁長雄志知事は29日、県議会で県民栄誉賞の授与を検討すると表明したのだ。

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 知事公室の秘書課担当者によると、「県民栄誉賞は知事表彰なので、最終的に決定する権限は知事にある」という。

 それにしても、どういう経緯で、授与の表明になったのか。

 知事の秘書課担当者によれば、29日の県議会では沖縄・自民党の山川典二県議が「プロゴルファーの宮里藍さんと歌手の安室奈美恵さんが引退表明しましたが、県民栄誉賞を授与するお考えはないか」と質問したところ、県知事が答弁で授与の意向を表明したという。

 前出の秘書課担当者によると、翁長知事は「安室さんは沖縄県民として誇らしく敬意を表したいと思っている」「これまでの実績や県民の議論の高まりを踏まえて検討していく」などと答えていたという。

 過去、沖縄の県民栄誉賞は2団体、個人には3人が授与された。

 1999年、春の甲子園で優勝した沖縄尚学高等学校の野球部。08年、北京パラリンピック競技大会の男子車椅子マラソンで銀メダルを獲得した上与那原寛和さん。2010年、甲子園で春夏連覇した興南高等学校野球部。同年、全米女子プロゴルフツアーで日本人最多勝となる5勝を上げた宮里藍さん。2016年、リオパラリンピックで、ウィルチェアーラグビーで銅メダルに貢献した仲里進さん。

 仮に安室さんが受賞すれば、6例目となる。今後、県は審査会を開き、選考審査され、決定することになる。時期については、「安室さんはまだ1年活動の時期がありますので、いまの段階でははっきりしていません」(秘書課担当者)

 ただ、秘書課担当者は「周囲ではいまのところ反対意見はなく、みな好意的ですよ」と明かす。すでに「当選」は確実のようだ。(本誌・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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