「個別株などをやろうとすると、会社の業績を見たり、株価のチャートを見たりする必要があるなど勉強が必要で、面倒くさいし時間を損したような気になってしまいます。その点、インデックス投資はいいですね。毎月10分、証券会社のサイトにログインしてインデックスファンドを買うだけですから。年間200万円を目標に買っていて、10年で1200万円の利益が出ています」

 吊ら男さんの資金配分は、「日本株3分の1、先進国株3分の1、新興国株3分の1」。長期ではリターンが少ないと感じたので、債券は入れていない。三つに分散しておけば、日本はダメでも先進国、といった具合に、世界はどこかで経済成長するはずなので、その成長とともに資金を増やしていけるとする。

 おすすめファンドは、日本株式は「ニッセイ TOPIXインデックスファンド」と「たわらノーロードTOPIX」。先進国株式は「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」と「たわらノーロード 先進国株式」。そして新興国株式は「たわらノーロード 新興国株式」と「野村 インデックスファンド・新興国株式」と、代表的なインデックスファンドを挙げた。

 3人の考え方やおすすめファンドを参考に、見直し戦略を練ってほしい。

 投信のさまざまな情報は、「モーニングスター」や「投信まとなび」など、投信情報会社のホームページで収集できる。おすすめファンドについても、自分でしっかり調べることが大前提だ。そして、投信投資は長期投資が基本であることを、くれぐれも忘れないでほしい。

週刊朝日 2017年10月6日号より抜粋