室井佑月「安倍首相、最強」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「安倍首相、最強」

連載「しがみつく女」

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衆議院の解散に踏み切った安倍首相に室井氏は異を唱える(※写真はイメージ)

衆議院の解散に踏み切った安倍首相に室井氏は異を唱える(※写真はイメージ)

 9月末からの臨時国会で、森友や加計学園の話を蒸し返されたら嫌だからか? 小池新党はどうなるかわからない、最大野党の民進党はガタついてる、今だっ、ってそれだけで?

 ほんと安倍首相、自分の持ってる力を最大限に使うのが上手。うちら国民のことはお構いなしで。

 ま、政治家もメディア人も、人間だもの。抑止力のためにこっちも核を、そう考える人間だもの。

 そう思えば、政治家が政治家でいるのは弱者救済のためなんて、ただの幻想と諦められる。国のトップがそうなんだから、正義のために闘うメディアってのもただの幻想。みんな人間。自分の権力を長く保ちたいし、お金が好きだ。

 あたしはタダのおばさんだから、さんまでも買ってきて食べて寝るわ。家呑みしながら、録画したワイドショーでも見てさ。

 そういえば、インドにいった安倍夫妻は楽しそうだった。国をあげての大歓迎を受けて。

 インドの高速鉄道に約1900億円を融資するって決めてきたってよ。それはまだよくて、すでにインドへ原発を輸出できるように原子力協定を結んでいるけど、事故の場合に日本メーカーが賠償の責任を負うかもしれないってよ。この国もガタガタなのに。

 が、考えても仕方ない、うちらは昭恵さまが着てらした、サリーの柄の話でもしましょうか?

週刊朝日 2017年10月6日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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