この目で見て味わいたい! 80歳Overの熟練職人ワザ (3/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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この目で見て味わいたい! 80歳Overの熟練職人ワザ

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週刊朝日#シニア
鰻を焼き続ける野田岩の金本兼次郎さん(撮影/篠塚ようこ)

鰻を焼き続ける野田岩の金本兼次郎さん(撮影/篠塚ようこ)

■“三島由紀夫に本物のギムレットを供した”(渡辺昭男 83歳)
 大学の学費を稼ごうと、渡辺昭男さんが渋谷のトリスバーでバイトを始めたのは1952年、18歳のとき。その世界が面白く感じ、大学進学は諦め銀座の店に移った。

 先輩はカクテルの作り方などを教えてくれない。ノウハウがないままの渡辺さんだったが、上野に開店したバーを切り盛りするよう任じられ、独学の日々が始まった。

 ある日、常連客のボディービルダーが連れてきたのが、三島由紀夫。彼はギムレットを頼んだ。

「生のライムが売っておらずジュースで代用していた時代。私は航空会社のパーサーにお願いして、ライムを運んでもらっていました。それを使って作ったところ、三島さんは『これがギムレットか、本物の』と嬉しそうでした」

 74年に独立後も、客が望む味を推察しつつ作っている。自慢のオリジナルカクテル、ラハイナ1500円(別途サ料10%)。

「EST!」東京都文京区湯島3-45-3 小林ビル1F/営業時間:18:00~24:00 /定休日:日 ※渡辺さんは体調を崩し、現在は出勤していません。近々、復帰予定

*価格はいずれも税込み

週刊朝日 2017年9月29日号


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