学生約3万3千人のうち、留学生は世界100カ国以上から約6千人だという。そのうち、日本人は約160人。

「千差万別の生活習慣は貴重な体験でした。英国人から『マーマイト』というジャムのようなものを食べていて、とても変な味で驚きました。そのほか変わった食品、宗教に起因する習慣、香水をすごく使う人がいたり、シャワーの時間が早朝派と夜派に分かれたり……。夜遅くまで家族や国について話し込み、寮生活だからこそ知りえたことも多かったですね」(原田教授)

 大学のすぐそばにレストランやパン屋があり、スーパーマーケットも徒歩圏内。原田教授によると、リーズ市は産業都市だが、足を延ばすと、中世の修道院、ヒースという花に覆われた丘などがあり、豊かな田園地帯が広がるという。佳子さまもバスや電車に乗って観光地を訪れることがあるかもしれない。ところで、日本のように警護はつくのだろうか。

「短期間だけ警護はつきますが、いずれいなくなります。電車やバスなどの公共交通機関も一人で乗ることになるでしょう。買い物も自身で出かけることになりますが、寮生活なので外出はあまりないのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

 学内には警備員が24時間常駐する。

「海外なので自身でも気をつけないといけないですけれども、暮らしやすい街だと思いますよ」(リーズ大日本事務局担当者)

(本誌・上田耕司)

週刊朝日 2017年9月29日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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