そうですね。1回目はモデナ、2回目はラティーナに行って、次にもう一度、ラティーナに行くんですけど、いままではセリエAのシーズン途中からの参加だったんです。でも今年は、初めから行けるので、うれしいです。しっかり活躍すれば、上のチームに見てもらうことも増えるので、ラティーナ行きを選択しました。

──バレーボール以外のイタリアでの生活は、大丈夫でしたか。食事や環境は。

 まったく問題なかったです。特にラティーナは過ごしやすい。モデナは練習場から宿泊している場所まで車で15分かかったんですけど、運転免許を持っていないので、けっこう大変だったんです。チームメートの車に乗せてもらったりしていましたけど。その点、ラティーナは練習場にも、街の中心へも歩いていけるので、自分としては暮らしやすかった。ローマも車で40分ぐらいの近さにあるので。

──ここ最近のバレーボールの戦術の進化は目を見張るものがあります。進化したバレーボールを楽しむには、どこに注目すると良いですか。

 たぶん昔より、サーブで点を取れるようになってきていると思うんです。強いチームはサーブがいいチームです。いまの自分たちもサーブがけっこういいチームだと思うので、そこを見てもらえたら。それと逆に、いいサーブをどう返すか。レセプション(サーブレシーブ)とか。

──監督やコーチから言われていることで、心に留めていることはありますか。

 基本的に中垣内さんからは、チーム的なことは言われるんですけど、個人的なことはあんまり言われないんです。(フィリップ・)ブランコーチからは、「サイドアウトをしっかりとれ」と。「ディフェンスで世界一を目指せ」と言われています。それは徹底してやらないと勝てないのかな、と思います。

──石川選手というと、女性ファンが多いというイメージです。

 ファンの方には感謝しています。最近、試合会場が観客で埋まっていることが多くて、チケットも売り切れたって聞くと、チームメートも自分もやっぱりうれしいです。見られているんだな、と感じることでモチベーションも上がりますし、それが力になっているので。

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