うどん県の悩みは「糖尿病」の死亡率 健康寿命“県民性”で明暗 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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うどん県の悩みは「糖尿病」の死亡率 健康寿命“県民性”で明暗

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【図1】都道府県別にみた寿命と、人口10万人比のがん(悪性新生物)による死亡率 1/3(週刊朝日 2017年9月22日号より)

【図1】都道府県別にみた寿命と、人口10万人比のがん(悪性新生物)による死亡率 1/3(週刊朝日 2017年9月22日号より)

【図2】都道府県別にみた寿命と、人口10万人比のがん(悪性新生物)による死亡率 2/3(週刊朝日 2017年9月22日号より)

【図2】都道府県別にみた寿命と、人口10万人比のがん(悪性新生物)による死亡率 2/3(週刊朝日 2017年9月22日号より)

【図3】都道府県別にみた寿命と、人口10万人比のがん(悪性新生物)による死亡率 3/3(週刊朝日 2017年9月22日号より)

【図3】都道府県別にみた寿命と、人口10万人比のがん(悪性新生物)による死亡率 3/3(週刊朝日 2017年9月22日号より)

【図4】健康寿命に関係がありそうな要因(週刊朝日 2017年9月22日号より)

【図4】健康寿命に関係がありそうな要因(週刊朝日 2017年9月22日号より)

 ぶどうや桃などフルーツの産地でもある。甲府市はワインの消費額が多く、県民は抗酸化作用のあるポリフェノールの摂取が多そう。海なし県だが、甲府市のマグロの購入額が全国2位と魚食の習慣もある。「特産物に加えて県にないものも取り入れ、多様な栄養を摂取できているのでは」と県庁の担当者。

 隣の静岡は健康寿命が男性3位、女性2位。県庁は「山は富士 お茶と食材 日本一 いきいき長寿の ふじのくに!」のうたい文句で健康先進県をアピールする。

 お茶は、生活習慣病予防効果が指摘されるカテキンが豊富だ。静岡市の緑茶の消費額は、全国トップ。「地元では、焼酎は緑茶で割って飲むのが当たり前。県独自の習慣と気づかないほど緑茶を自然に飲んでいる」(県担当者)。県内では約1100品目もの農林水産物がとれ、食材の豊富さも全国トップクラス。バランスのよさも健康的な食の秘けつかもしれない。

 一方で、特産品に課題があると考える地域もある。

「うどん県。それだけじゃない香川県」と掲げる香川。健康寿命は男性38位、女性40位でともに低く、糖尿病の死亡率が高い。県は栄養バランスのよいうどんの食べ方レシピを紹介するなど、特産品振興と健康長寿の両立をめざす。「うどんをしっかりかんでのみ込む、野菜を一緒に食べる、お汁を飲まないなど、食習慣改善に取り組んでいる」と担当者。

 隣の徳島も、健康寿命が男性47位、女性43位と低い。課題は同じく糖尿病。90年代前半から10年以上、糖尿病死亡率が全国ワーストだった不名誉な記録もある。大阪との交流が深い地で、人口あたりのお好み焼きの店舗数は全国2位(NTTタウンページ社調べ)。徳島県出身で東京都内に住む35歳男性は「お好み焼きとご飯の組み合わせは当然。わが家はさらに焼きそばも一緒だった」という。

 女性の健康寿命が全国最下位の大阪。府の担当者は、お好み焼きなど「コナモン」とご飯、ラーメンとチャーハンなど主食の重ね食べの課題を挙げる。府は「大阪版健康・栄養調査」で重ね食べについて、「おいしくて、お腹いっぱいになる、大阪でよく見られる食べ方」と指摘。頻度が高い人は肥満の傾向があるといい、「主食重ね食べにご用心」と訴える。

 男性の健康寿命の短い地が多い東北は、塩分過多が共通課題。雪深い地で食品保存に塩が欠かせなかった歴史はあるが、青森市はカップ麺消費額が日本一など、塩分の多い食が好まれる。青森は「短命県」返上をめざし、塩でなくだしを利かせる「だし活」を進める。

 続いて、趣味や運動の習慣をみていこう。

 65歳以上男性でゲートボールをやる人(行動者率)が多い県は、健康寿命の長い県が目立つ。


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